iPhoneのエアドロはどうやってやる？初心者でも3分でわかる

「iPhoneのエアドロってどうやってやるの？」と思ったことはありませんか。

エアドロ（AirDrop）は、iPhone同士で写真や動画、ファイルなどをワイヤレスで共有できるとても便利な機能です。

ただし、Wi-FiやBluetoothの設定がオフになっていたり、受信設定を間違えていると「相手が出てこない」「送れない」といったトラブルも起きがちです。

この記事では、初心者の方でも迷わず使えるように、エアドロの基本の仕組みから設定方法、送受信の手順、安全に使うためのポイントまでをやさしく解説します。

この記事を読めば、「エアドロのやり方」が3分で理解でき、今日からすぐに写真やファイルを快適に共有できるようになります。

エアドロとは？iPhoneでできることをやさしく解説
iPhoneでエアドロを使う前に確認すべき設定
エアドロはどうやってやるの？【送信編】
エアドロの受信方法と保存先の確認
距離・環境による影響を理解しよう
うまく送れない・受け取れないときのチェックリスト
エアドロの安全な使い方と注意点
iOS 17以降の新機能で広がるAirDropの使い方
まとめ：iPhoneでのエアドロは「設定と距離」がカギ

エアドロとは？iPhoneでできることをやさしく解説

ここでは、iPhoneに標準搭載されている「エアドロ（AirDrop）」の基本的な仕組みと、どんな場面で便利に使えるのかを初心者向けに解説します。

Wi-FiやBluetoothといった通信を使うのですが、特別な設定やアプリの追加は不要です。

エアドロの基本機能と仕組み

エアドロは、Apple製のデバイス同士（iPhone・iPad・Macなど）でデータをワイヤレス転送できる機能です。

写真・動画・ファイル・連絡先などを、数タップで相手の端末に送信できます。

通信は暗号化されており、セキュリティ面でも安心して利用できます。

送れるデータ	例
写真・動画	旅行写真、短い動画
書類ファイル	PDF、Word、Excelなど
連絡先	電話番号、メールアドレスなど

Wi-FiとBluetoothの両方を使う理由

エアドロは、Wi-FiとBluetoothの両方を同時に使うのが特徴です。

Bluetoothで近くの相手を検出し、Wi-Fiで高速にデータをやり取りするという仕組みです。

これにより、通信速度と安定性のバランスが取れた転送が実現されています。

つまり、ネット回線を使わずにすぐ近くの相手とデータをやり取りできるのが最大の強みです。

他の共有方法（LINEやメール）との違い

エアドロは、LINEやメールと比べても便利な点が多くあります。

たとえば、通信量を消費せずに高画質のまま写真や動画を送れる点です。

また、インターネット環境がなくてもオフラインで送受信できるのも魅力です。

共有方法	特徴
AirDrop	高速・オフライン・画質劣化なし
LINE	通信量が必要・画質が下がることがある
メール	添付容量に制限がある

エアドロは「近くの人に素早く渡したい」場面で最も効率的な選択肢です。

まとめると、エアドロはiPhoneユーザーなら誰でも使えるシンプルかつ安全な共有機能であり、日常のデータ受け渡しをとてもスムーズにしてくれます。

iPhoneでエアドロを使う前に確認すべき設定

エアドロをスムーズに使うには、まずiPhone側の基本設定を整えることが大切です。

ここでは、初心者でも迷わないように「エアドロを始める前に確認すべきポイント」をわかりやすく紹介します。

Wi-Fi・Bluetooth・テザリングのチェック方法

エアドロはWi-FiとBluetoothを同時に使って通信します。

そのため、どちらかがオフになっていると相手のデバイスを見つけられません。

また、インターネット共有（テザリング）がオンになっているとエアドロが動作しないので注意が必要です。

設定項目	確認方法
Wi-Fi	「設定」→「Wi-Fi」をオンにする
Bluetooth	「設定」→「Bluetooth」をオンにする
インターネット共有	「設定」→「インターネット共有」をオフにする

さらに、画面右上からスワイプして「コントロールセンター」を開くと、これらを一度に確認・切り替えできます。

この3つの設定を整えるだけで、エアドロの通信トラブルの多くは防げます。

「連絡先のみ」と「すべての人（10分間）」の違い

エアドロの受信設定には、「受信しない」「連絡先のみ」「すべての人（10分間）」の3つがあります。

普段は「連絡先のみ」に設定しておくと、知っている人からの受信だけを許可できます。

一方、「すべての人（10分間）」は、連絡先に登録していない相手ともやり取りできる設定で、10分後に自動的に解除されます。

設定項目	特徴
受信しない	AirDropの通知が届かない
連絡先のみ	登録済みの相手だけ受信可能
すべての人（10分間）	誰からでも受信できる（10分で自動オフ）

「すべての人」を長時間オンにしておくのは避け、必要なときだけ使うのが安心です。

iOSを最新バージョンにしておく理由

エアドロの機能や安定性は、iOSのバージョンによって異なります。

新しいiOSでは通信エラーの改善や新機能の追加が行われるため、常に最新にアップデートしておくのが理想です。

アップデートの確認は、「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から行えます。

更新には時間がかかることもあるので、余裕のあるときに実行するとスムーズです。

最新のiOSを保つことで、エアドロをより安定して、より快適に使うことができます。

エアドロはどうやってやるの？【送信編】

ここでは、実際にiPhoneからエアドロを使ってデータを送る手順を紹介します。

写真を例にしますが、ファイルやメモなど他のアプリでも基本の流れは同じです。

写真アプリから送る手順

まずは最も使われる「写真アプリ」から送信する方法です。

この方法を覚えておけば、動画やスクリーンショットも同じ手順で送れます。

手順	操作内容
①	「写真」アプリを開く
②	送りたい写真を選ぶ
③	画面左下の「共有」アイコンをタップ
④	AirDropアイコンから送りたい相手を選ぶ
⑤	相手が「受け入れる」をタップすると送信完了

相手の名前やデバイスが一覧に表示されないときは、Wi-FiやBluetoothがオンになっているか確認しましょう。

写真を送るだけなら、わずか数秒で完了します。

ファイル・メモ・Safariなど他アプリでの共有方法

AirDropは写真アプリ以外でも使えます。

「ファイル」アプリ、「メモ」アプリ、さらには「Safari」で表示しているページも共有可能です。

やり方はすべて共通で、共有ボタン（四角から上向き矢印のアイコン）をタップし、AirDropを選ぶだけです。

アプリ名	共有できる内容
ファイル	PDF、Word、ZIPなど
メモ	テキストメモやチェックリスト
Safari	開いているWebページのリンク

どのアプリでも「共有」マークを探せば、AirDropのアイコンが表示されます。

つまり、アプリを変えても操作の流れは同じというわけです。

複数の写真・動画をまとめて送るコツ

AirDropでは、1枚ずつではなく複数のファイルをまとめて送ることもできます。

旅行の写真やイベントの動画など、たくさんのデータを一気に共有したいときに便利です。

操作の流れ	ポイント
① 写真アプリで複数選択	右上の「選択」からタップして複数枚選ぶ
② 共有アイコンをタップ	AirDropを選ぶ
③ 相手を選択して送信	まとめて一度に転送される

転送スピードはデータ量や距離によって変わりますが、数十枚程度なら数秒から十数秒で完了します。

LINEなどで圧縮されて画質が下がる心配もないので、思い出の写真をきれいなまま共有できます。

AirDropを覚えると、わざわざメールやSNSを使わなくてもスムーズにデータをやり取りできるようになります。

エアドロの受信方法と保存先の確認

ここでは、iPhoneでエアドロを受け取るときの流れと、受信したデータがどこに保存されるのかをわかりやすく解説します。

操作自体はとてもシンプルですが、設定や通知の見逃しでうまく受信できないこともあるため、確認ポイントも合わせて紹介します。

通知が出ないときの確認ポイント

送信側があなたのiPhoneを選択すると、画面にポップアップ通知が表示されます。

もし通知が出ない場合は、以下の項目をチェックしてみましょう。

確認項目	内容
AirDropの受信設定	「連絡先のみ」か「すべての人（10分間）」に設定
Wi-FiとBluetooth	どちらもオンになっているか確認
機内モード	オンの場合はオフにする

特に「連絡先のみ」に設定していると、相手が連絡先に登録されていないと表示されない場合があります。

見つからないときは一時的に「すべての人（10分間）」に変更するのがコツです。

受信データの保存場所を把握しよう

受信したデータは、自動的に対応するアプリに保存されます。

保存先を知っておくと、受け取ったあとに迷うことがありません。

データの種類	保存先
写真・動画	写真アプリの「最近の項目」
PDF・文書ファイル	ファイルアプリの「ダウンロード」フォルダ
連絡先	連絡先アプリに自動で追加

受信直後に「受け入れる」をタップすると、すぐにデータが保存されます。

つまり、特別な操作をしなくてもiPhoneが自動で整理してくれるというわけです。

表示されないときの再試行方法

AirDropがうまく表示されない場合は、次の手順を試してみましょう。

これでほとんどのケースは改善します。

対処方法	効果
① Wi-FiとBluetoothのオン・オフを切り替える	通信接続をリフレッシュ
② iPhoneを再起動する	一時的な不具合をリセット
③ 両方のiPhoneを近づけて再送信	距離による検出ミスを防ぐ

再試行しても表示されない場合は、相手が「受信しない」設定になっていないか確認するのもポイントです。

受信の流れと保存先を理解しておけば、送信側とのやり取りもスムーズに行えます。

距離・環境による影響を理解しよう

エアドロは近距離での通信を前提としているため、距離や周囲の環境によって通信の安定性が変わります。

ここでは、スムーズにデータを送るための距離の目安や、環境による影響をわかりやすく説明します。

安定して届く距離の目安

エアドロの通信距離は、おおよそ9〜10メートルが目安です。

この範囲内なら、ほとんどの状況で安定してデータを送受信できます。

距離	通信の安定性
〜5m	非常に安定している
5〜10m	問題なく届く
10m以上	通信が途切れやすい

ただし、壁や家具などの障害物が多い場所では、距離が短くても届きにくくなることがあります。

目安として、相手が見える距離で使うのがベストです。

屋内・屋外での通信の違い

屋内と屋外では、通信の届きやすさに差があります。

屋内では壁や電波干渉があるため、障害物が多いと通信が不安定になることがあります。

一方で、屋外など障害物の少ない環境では、10メートルを超えても届くこともあります。

環境	通信の特徴
屋内	障害物の影響を受けやすい
屋外	見通しがよければ距離が伸びやすい

距離だけでなく、周囲の物理的な環境にも注目すると安定性が上がります。

干渉を防ぐためのポイント

周囲に電子機器が多い場所では、通信が干渉してAirDropが失敗することがあります。

特に、複数のBluetooth機器を同時に使っているときは注意が必要です。

干渉の原因	対策
Bluetoothイヤホンやスピーカー	一時的に接続を切る
Wi-Fiルーターの近く	少し離れて使う
複数のデバイスを同時に利用	不要な接続をオフにする

周囲の電波環境を整えることで、エアドロの通信がより安定します。

つまり、「近く・見える・静かな電波環境」がエアドロ成功の3つの鍵です。

うまく送れない・受け取れないときのチェックリスト

エアドロが動作しないときは、設定か通信環境に原因があることがほとんどです。

ここでは、初心者でも自分で確認・解決できるように、チェックポイントを一覧で紹介します。

設定まわりのトラブル原因

まずは基本設定を見直しましょう。

設定ミスや機能のオフ状態が原因で、相手が表示されないケースが多いです。

確認項目	修正方法
Wi-Fiがオフ	「設定」→「Wi-Fi」をオンにする
Bluetoothがオフ	「設定」→「Bluetooth」をオンにする
インターネット共有がオン	「設定」→「インターネット共有」をオフにする
受信設定が「受信しない」	「連絡先のみ」または「すべての人（10分間）」に変更

どちらか一方の設定がオフになっているだけでも通信できません。

基本設定の4つを整えるだけで、トラブルの8割は解消できます。

電波干渉・再起動での改善方法

設定を直しても通信できない場合は、一時的な電波干渉や接続不良の可能性があります。

次の手順を試してみてください。

手順	内容
① Wi-Fi・Bluetoothのオン／オフを切り替える	接続をリフレッシュ
② iPhoneを再起動	内部の一時的な不具合をリセット
③ 両方のデバイスを近づけて再送信	検出エラーを防止

どれも数分でできる簡単な対処法ですが、効果は抜群です。

特に再起動は、見落としがちなトラブル解消法としておすすめです。

スクリーンタイム制限が原因の場合

お子さんや家族が使うiPhoneでは、「スクリーンタイム」機能でAirDropが制限されている場合があります。

その場合、AirDrop自体がメニューに表示されないことがあります。

確認場所	手順
スクリーンタイム設定	「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」
AirDropを許可する	「許可されたApp」→「AirDrop」をオンにする

この設定を解除すれば、すぐにAirDropが再び利用できるようになります。

設定・通信・制限の3点を順番に見直すことで、AirDropのトラブルはほぼ解消できます。

エアドロの安全な使い方と注意点

エアドロはとても便利な機能ですが、設定によっては知らない人からの送信を受けてしまうこともあります。

ここでは、安全に使うための基本ルールと、安心して共有を楽しむための注意点を紹介します。

「すべての人」に設定したままは危険？

エアドロの受信設定を「すべての人」にしていると、近くにいる誰からでもデータを受け取れる状態になります。

そのため、知らない相手からの送信リクエストが届くこともあります。

iOS 17以降では「すべての人」設定が10分で自動的に解除されるようになっていますが、常に意識しておくことが大切です。

設定モード	リスク	おすすめの使い方
連絡先のみ	知らない人からの送信が届かない	普段はこちらで使用
すべての人（10分間）	誰からでも届く	必要なときだけ一時的に使用

普段は「連絡先のみ」にしておき、使うときだけ一時的に切り替えるのが安全です。

知らない人からの送信を防ぐには

公共の場所や人の多い環境では、見知らぬ相手からの送信リクエストが届くことがあります。

そうした状況を避けるには、設定を見直すだけで十分です。

状況	対策
電車やイベント会場など	受信設定を「連絡先のみ」にする
見知らぬ送信通知が来た	「辞退」をタップして無視する
連絡先を知らない相手とやり取り	一時的に「すべての人（10分間）」に変更

見覚えのない通知は、必ず「辞退」を選びましょう。

また、送信相手が表示される名前を変更したい場合は、「設定」→「一般」→「情報」→「名前」から自分のデバイス名を変更できます。

子どものiPhoneでの安全設定

お子さんが使うiPhoneでは、AirDropの設定を保護者が管理しておくと安心です。

「スクリーンタイム」を使えば、AirDrop自体を制限することも可能です。

設定項目	操作方法
AirDropの制限	「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」
AirDropをオフにする	「許可されたApp」→「AirDrop」をオフに設定

子どもが誤って知らない人とデータをやり取りしないように、必要に応じて制限をかけておくと安心です。

エアドロは設定次第で安全に使える機能です。環境に合わせて調整すれば、誰でも安心して共有を楽しめます。

iOS 17以降の新機能で広がるAirDropの使い方

iOS 17では、エアドロの使い勝手が大きく進化しました。

従来よりも直感的でスムーズに共有できるようになり、使う場面がさらに広がっています。

iPhoneを近づけるだけで連絡先を交換できる機能

iOS 17以降では、iPhone同士を近づけるだけで連絡先を簡単に共有できるようになりました。

この新しい機能は「NameDrop（ネームドロップ）」と呼ばれています。

操作手順	内容
① iPhone同士を近づける	自動で共有画面が表示される
② 表示された自分の連絡先を確認	共有したい情報を選ぶ
③ 相手が「受け入れる」をタップ	連絡先交換が完了

名刺を交換するような感覚で、すぐに相手とつながれるのが魅力です。

ビジネスシーンや友人同士のやり取りなど、短時間で連絡先を共有したい場面にぴったりです。

インターネット経由での転送継続とは

もうひとつ注目の機能が、「インターネット経由でのAirDrop転送継続」です。

近距離でAirDropを開始したあと、相手がその場を離れても、通信環境があれば転送を続けられる仕組みです。

特徴	メリット
通信方式	近距離通信からインターネット接続へ自動切り替え
転送可能データ	大容量ファイルにも対応
利用条件	両方のiPhoneがiCloudにサインインしていること

これにより、途中で離れても転送が中断されないため、大きなファイルのやり取りがより快適になります。

今後のアップデートで期待される機能

AppleはAirDropの機能を継続的にアップデートしており、今後も進化が期待されています。

将来的には、グループ共有の高速化や、より細かな共有設定などが追加される可能性もあります。

最新情報は、「設定」アプリのソフトウェアアップデートやApple公式サイトで確認しておくと安心です。

iOS 17のAirDropは、より便利に、より柔軟に進化しています。新機能をうまく使えば、共有体験がぐっと快適になります。

まとめ：iPhoneでのエアドロは「設定と距離」がカギ

ここまで、エアドロの基本からトラブル対処、安全な使い方までを解説してきました。

最後に、初心者でも失敗しないためのポイントを整理しておきましょう。

初心者でも失敗しない3つのコツ

エアドロをスムーズに使うためには、たった3つのコツを覚えておくだけで十分です。

コツ	内容
① 通信設定を確認	Wi-FiとBluetoothをオンにしておく
② 受信設定を調整	「連絡先のみ」または「すべての人（10分間）」を状況で使い分け
③ 距離を保つ	相手と10m以内、できれば目の届く範囲で通信

この3つを意識するだけで、エアドロはほぼ失敗しません。

LINEよりもAirDropが便利なシーン

LINEやメールでもデータの共有はできますが、エアドロには独自の強みがあります。

たとえば、オフラインでも使える点や、画質や音質が劣化しない点などです。

シーン	AirDropのメリット
家族や友人に写真を送りたいとき	高画質のまま数秒で転送できる
大きな動画ファイルを渡したいとき	通信制限を気にせず送れる
Wi-Fiがない環境	インターネット不要で利用可能